ご質問にお答えします3
kさんから、グローバル経済に関する質問をいただきました。
ありがとうございました。
まず、経済のグローバル化が
リーマン・ショックを世界に波及させたという点については、
僕もその認識で間違っていないと思います。
各国の市場が直結し、
国境を越えてお金や人、そして情報が動くようになったことで、
アメリカの本当に一部の人が浮かれていたバブルの影響を、
世界中の人が受けてしまったわけです。
(社会科学編「3.グローバル化する経済」参照)
ただし、竹中平蔵を筆頭とする新自由主義のみなさまは、
世界経済には自由競争を阻害する障壁がまだ残されていないため、
市場がちゃんと機能していない結果だと説明するのだと思います。
(このあたり、別冊p.23「新自由主義」の項目で書きましたが、
新自由主義者のみなさまは、
経済が経済以外のもの(コミュニティ)に支えられて動いているということを、
理解していないか無視しています。
市場に上がらない「自由」を、なぜ認めないのでしょうか。)
次に、東アジア経済共同体などの地域経済統合が
グローバル経済から日本経済を守る役割を果たすとの見方ですが、
これは半分正しくて半分間違っているとしか言いようがありません。
というのも、現代世界において形成されつつある地域経済統合は、
両義的な性格を持つものだからです。
EPAやFTAは、WTOドーハ・ラウンドが不調に終わったことを受けて、
利害の一致した特定国間で自由化を進めていこうというものです。
ですから、本来は経済のグローバル化を志向しています。
しかし、実際のところは、
協定外の国には関税を残すなど排他的な性格の強いものとなっています。
EUなんて、出発点のECSCが戦争が
物理的に不可能な共同体の形成を目的としていたはずなのに、
今ではアメリカ経済への対抗という意味合いが全面に出ていますよね。
ASEANやAPECの構想も同様です。
そして、その内部でも激しい主導権争いが繰り広げられています。
以上が半分正しくて半分間違っているという理由ですが、
僕としては、地域経済統合うんぬんよりも
経済を下支えするネットワークの形成の方が急務ではないかと思います。
ODAしかり、人間の安全保障しかり。
経済の問題は経済では解決できない。
それを経済で解決しようとするからどんどんおかしくなっていく。
これが僕の見解です。
ブログは基本的に月曜更新ですので、
タイミングによって1週間近くお待たせすることがありますが、
それでもよければご質問をお寄せ下さい。
ありがとうございました。
まず、経済のグローバル化が
リーマン・ショックを世界に波及させたという点については、
僕もその認識で間違っていないと思います。
各国の市場が直結し、
国境を越えてお金や人、そして情報が動くようになったことで、
アメリカの本当に一部の人が浮かれていたバブルの影響を、
世界中の人が受けてしまったわけです。
(社会科学編「3.グローバル化する経済」参照)
ただし、竹中平蔵を筆頭とする新自由主義のみなさまは、
世界経済には自由競争を阻害する障壁がまだ残されていないため、
市場がちゃんと機能していない結果だと説明するのだと思います。
(このあたり、別冊p.23「新自由主義」の項目で書きましたが、
新自由主義者のみなさまは、
経済が経済以外のもの(コミュニティ)に支えられて動いているということを、
理解していないか無視しています。
市場に上がらない「自由」を、なぜ認めないのでしょうか。)
次に、東アジア経済共同体などの地域経済統合が
グローバル経済から日本経済を守る役割を果たすとの見方ですが、
これは半分正しくて半分間違っているとしか言いようがありません。
というのも、現代世界において形成されつつある地域経済統合は、
両義的な性格を持つものだからです。
EPAやFTAは、WTOドーハ・ラウンドが不調に終わったことを受けて、
利害の一致した特定国間で自由化を進めていこうというものです。
ですから、本来は経済のグローバル化を志向しています。
しかし、実際のところは、
協定外の国には関税を残すなど排他的な性格の強いものとなっています。
EUなんて、出発点のECSCが戦争が
物理的に不可能な共同体の形成を目的としていたはずなのに、
今ではアメリカ経済への対抗という意味合いが全面に出ていますよね。
ASEANやAPECの構想も同様です。
そして、その内部でも激しい主導権争いが繰り広げられています。
以上が半分正しくて半分間違っているという理由ですが、
僕としては、地域経済統合うんぬんよりも
経済を下支えするネットワークの形成の方が急務ではないかと思います。
ODAしかり、人間の安全保障しかり。
経済の問題は経済では解決できない。
それを経済で解決しようとするからどんどんおかしくなっていく。
これが僕の見解です。
ブログは基本的に月曜更新ですので、
タイミングによって1週間近くお待たせすることがありますが、
それでもよければご質問をお寄せ下さい。

コメント
丁寧な回答どうもありがとうございます。
経済の問題を経済的な観点だけから解決しようと試みることは、一見すると合理的に見えますが、実は本質的な解決にはならない、ということですね。
こうしてみると、現代科学が抱える問題と似たような話ですね。勉強するうちに、時代ごとに思想的基盤があって、その時代特有の問題というのはその基盤から派生するものなのではないかと思うようになってきました。
大学入学も決まったので、これから更に詳しく勉強を進めていこうと思います。
投稿者: k 2010-02-15 18:43:36
初めまして、なっぱと申します。
大学のレポート資料を検索していた際、こちらのサイトを見つけ拝読させていただきました。
初めてのコメントで大変申し訳ありませんが、1つ質問があります。
3月8日に相澤さまが掲載した「墨塗り教科書」の記事についてです。
(かなり以前の内容で、恐縮です;)
記事の中で桃太郎の戦時中の歌詞(下記参照)が掲載されていましたが、こちらの出典は何かの書籍でしょうか?
「ハタハ 日ノマル 青イ 海 小サナ フネガ ホ ヲ アゲタ」
ぜひ引用させていただきたいのですが、調べても出典先が分からなかったので、差支えがなければ教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
投稿者: なっぱ 2010-07-14 03:37:02